憧れの地への引越しで母の死を乗り越え生きる
随分前に父を亡くし、母とともに支えあって生きてきましたが、
そんな最愛の母を5年前に末期ガンで亡くしました。
その心の痛手は想像以上で、
泣くことでも癒えず、
やがて体調不良で勤めを辞めてから
一層辛くなり、何をする気にもならず、
投げやりな捨て鉢な思いで日々を過ごしていました。
このままでは自分が駄目になってしまうと思い立ち、
若い頃から度々好んで訪れていた高原の町への移住を考え、
両親と共に長く住んだ都市を離れることを決断しました。
他府県への移住と言う事で、
同じ地域内での引越しと言う簡単なものではなく、
準備や手続きに色々と手間と時間が掛かりましたが、
その様々な過程の中で気持ちの整理を進めて行くことが出来ました。
そしてその地で約3年近く住んで
生きる気力を取り戻し、
今はまた別の他府県へと移住し今年で1年を迎えようとしています。
あまりにも深い悲しみを消化し、
心の糧にする為にも、
両親と共に過ごした思い出が満ち溢れた、
長く住んだ地を離れることが、
当時の私には必要な事だったと思えます。
あの時引越し移住した事で、
生きて行く気力を取り戻せ、
今の自分が在ると言えるので
命拾いしたとも言える、
とてもラッキーなことだったと思います。